「敗者のゲーム」を避ける知恵:賢く立ち回ろうとするより愚かな行いを避けるべし
- mayu❤︎
- 2018年2月5日
- 読了時間: 3分
12月~1月の仮想通貨市場過熱を狙われたのか、30兆円以上の資金が仮想通貨から抜けていきました。
日本・世界のタンス預金が引っ張り出されて、早期から仕込んでいた人にさらわれてしまった。 完全に楽観相場でしたからねぇ・・・。やはり世の中甘くない。

ビットコイン相場はギリギリ10,000ドル付近で踏みとどまっていますが、
ここ割ったらどこまでもズルズル下がっていきそうー😂
市場の冷え冷え感が漂っております・・。 何かインパクトある好材料が出ないと、このままの流れが続きそう。
ということでこの市場はしばらくどうにもならなそうなので、最近は本を読んでます。 今読んでる途中ですが、とても面白く勉強になってるものがこちら。
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「敗者のゲーム」 チャールズ・エリス著

内容は主に資産運用に関するもので、
”市場に勝つよりも負けない為にどうするか”についての考え方・方法が詳しく書かれている。
勝負事では「ミスを最小にする側が勝つ」状況になっている敗者のゲームになっています。
勝つことよりも、ミスをしない、相手のミスを引き出すことが勝つことに繋がる。
市場の黎明期はアマチュアが勝つ為のゲームであったが、
大きな組織・機関投資家の参入が相次いで市場を支配。
優秀な専門家達同士の”敗者のゲーム”と化している。
その中でどう立ち回っていくべきか?
・・・という内容が250ページにわたってギッシリ綴られています。
以下、少しずつ引用して中身をご紹介していきます。
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人間は常に合理的な行動をするわけではない
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人は「平均への回帰」という社会科学の原則を忘れがち。
統計的な確率を無視してしまう。
例えば、確率的にはギャンブルで勝てるわけがないのに、カジノにのめり込んでしまう。
勝ちが続くと、それがずっと続くと思い込む。手持ち投資信託が値上がりしていくと、
どんどん強気になる。
現実を冷静にみつめるのではなく、自分の当初の判断にこだわり、
それを正当化する材料ばかり探す。
自分の判断力を過信する。
そしてしばしば大きく判断を間違える。投資とて例外ではない。
投資家が避けるべきリスクを次に。
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「ミスターマーケット」と「ミスターバリュー」
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株式市場は短期的に乱高下します、でも長期的な動きを予想するのはそれほど難しいことではないそう。 株式市場というものを理解するには、「ミスターマーケット」と「ミスターバリュー」という
2人の人物を通して、マーケットそのものと、投資家としての自分の姿を見れば良い。
ミスターマーケットは、とにかく面白いキャラクターなので、
常に注目の的である。これに対してミスターバリューは、気の毒にも無視されることが多い。
やんちゃなミスターマーケットは悪ふざけばかりしていて、
ミスターバリューの方はせっせと真面目に働いているのに。これではとても不公平である。
いたずら好きのミスターマーケットはいつも投資家を翻弄する。
無責任のミスターマーケットが踊りや遊びに夢中になっているあいだ、
ミスターバリューは表情一つ変えない。
長期的にはミスターバリューは、ミスターマーケットに必ず勝つ。 仮想通貨市場にこれが当てはまるのかは分かりませんが、売買・保有判断の材料にもなるでしょう。
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チャールズ・エリス (著), 鹿毛 雄二 (翻訳)
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